北奥法律事務所

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ロータリークラブ

RC会長幹事会への路線バスの旅と懐かしき未来

所属団体の役職にご縁のない私には珍しく、7月から盛岡北ロータリークラブの幹事を拝命しています。8月末の話で恐縮ですが、先日、盛岡8クラブの会長幹事会(と称するタダ酒の会)があり、私の生活圏から遠く離れた盛岡グランドホテル(以下、GH)にお邪魔してきました。

が、今年は(華やかな生活をされている他の同業の方々と違って)昔の稼ぎで会費を払っている落ちぶれ町弁ですので、タクシーなどという文明の利器にはご縁が無く、愛宕山をビュンビュン上っていく黒塗りの運転手付き高級車などを横目に、遠慮無く市バス+徒歩で往復させていただきました。

ちなみに、落ちぶれていなかったJC現役時代(10年以上前)は、当時GHに無料バスがあったのを知らず、JCの例会等の都度、ウロウロと流しのタクシーを探して何度も中央通を彷徨ってました。あの頃のタクシー代を返してくれ。

お開きの際、タクシー希望を問う設営ご担当の質問に、どこかの社長さんが「俺、バスで帰る」とジョークを仰っていたのですが、さすがに「お仲間ですね。一緒に内丸まで歩きましょう」とは言えませんでした・・・

その日のGHは、私の勘違いでなければ、著名力士さんの祝勝会?があったようで(入場前のお姿をチラ見しました)、そちらは終了後に参加者向けの送迎バスが待機していたので、便乗してこっそり乗り込みたい誘惑に駆られましたが、

「なんだお前、どこのドイツだ」

とお相撲さんを囲む会の方々に言われ、

「すいません。貧乏ロータリアンなので一緒に乗せて下さい」

と哀願したのがバレて会長幹事会に出禁→幹事クビ・・・という光景が目に浮かんできたので、見栄を張って泣く泣く歩いて帰ることにしました。

幸い、完全徒歩帰宅を覚悟していたところ、内丸に到着したところで、ちょうど信号待ちしていたバスに乗り込めましたが。

ともあれ、某大事件の起案締切がフニャコ氏状態でしたので、いつかは余計なことを考えずお酒を楽しめる身分になりたいと願いつつ、さっさと風呂に入って事務所に戻った次第です(着いた途端にスイッチが切れたかは覚えていませんが・・)。

酒の勢いで戯言ばかり書きましたが、設営いただいた盛岡南RCの皆様、ありがとうございました。

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以上の内容をFBでコメントしたところ、著名実業家でありながら、敢えてバス利用を実践されている某社長さんより暖かいコメントを頂戴しました。

恥ずかしながら当方は車社会ズブズブの身で、盛岡で市バスのお世話になったのは本当に久方ぶりなのですが、若い頃に戻ったような感じもして刺激になりました。

思った以上に快適に利用できたので、これを機に交通利用について考え直してみたいと思います。

次いで、某事件で大変お世話になった先生から「お電話いただければ、送迎しますよ」などと妖しい?コメントもいただきましたが、その先生の運転だと、女の子が溢れるお店に到着して尻の毛まで抜かれる展開を想像せざるを得ませんでしたので、謹んで遠慮させていただきました(笑?)。

 

大きすぎる弁当とマイ保冷袋~某ルーペのCM風に~

新型ウイルス禍により、私が所属する盛岡北RCでも昨年から今年の前半にかけて例会の大半が休止となり、再開後は今も会場で食事ができず、延々と「弁当持ち帰り」が続いています。

感染予防対策の面からはやむを得ないのかもしれませんが、私は食事は温かいものをその場で頂戴したい(要するに弁当嫌い)上、持ち帰り云々の手間は増えるわ、夏場は立派な保冷袋と保冷剤が毎回付いてくるので、捨てるのも勿体ないし、他に再利用するのも困難ということで、ただただゲンナリさせられています。

盛岡北RCの例会は、ホテルメトロポリタンニューウィングの11階の大広間を20~25名で利用しているので、座席同士も十分な距離が保たれている上、ご年配の方が多いせいか、以前から、黙食気味(よく言えば、大人しい)の伝統があるため、黙食厳守で会場で食べさせて欲しい・・と思わないでもありません(昔、一度だけお邪魔した盛岡RCは、これと真逆の三密+喧噪の空間でした)。

が、現状では会食は無理との慎重なご判断に異を唱えるわけにもいかず、トホホと思いつつ、ここ3ヶ月ほどは毎回、弁当の持ち帰りをしてきました。

ただ、7月以後、品質保持のため毎回付いてくる保冷袋等(1回200円?)の無駄遣い(使い捨て)はどうにかならないのだろうかということで、某ルーペのCMを拝借して、思うところを少し述べることにします。

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ニューウィングの弁当は
大きすぎて事務所の電子レンジに入らな~い!

毎回もらう保冷袋と保冷剤も
溜まりすぎて置き場所がな~い!

でも、保冷袋はこうすればいいんです。
マジックでキュキュッと自分の名前を。

あとは、毎回、保冷剤と一緒に例会に持って行くだけ。
こうすれば、もう、袋も保冷剤も溜まりません。

ちょっと見ていて下さいね。

(お約束のシーンとキャアの一声)

凄い!この保冷袋、何回座っても大丈夫!
この強度、さすがメイド・イン・ジャパン!

~大歓声~

・・・で、弁当の方は?

中のプラ容器をハサミでチョキチョキすれば、
どうにか電子レンジに入りそうだと、
先日、食べ終わった後に思いました・・

凄いデカいぜ!
ニューウィングの例会用持ち帰り弁当!

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すると、本日の例会で、市内の感染拡大等の事情がない限り、来月からは会場での食事が再開されるとの発表がありました。

ようやく弁当持ち帰りの日々から解放されることになったと安堵していますが、東京などでは、現在も、弁当持ち帰り形式で例会を行うRCその他の団体が多く存在するのではと思われます。

立派な保冷袋を弁当と一緒に貰って帰る全国のロータリアンなどの皆さんは、ケチでビンボー・・・もとい、SDなんとかの実践のため、マイ保冷袋の持参運動に参画いただければ幸いです。

マイ保冷袋と大きすぎる弁当はコチラ。

  

ロータリーとリーダーシップ

盛岡北ロータリークラブは毎週水曜日が例会となっており、私はほぼ毎週参加していますが、一度だけ弁護士会の行事と重なったため欠席したことがあります、

その翌週に届いた会報を見たところ「温泉ソムリエ」という若い女性の方が卓話にいらしていたことを知り、よりによってこんなときにと、悲しさを禁じ得ませんでした(笑)。

それはさておき、翌週の例会では、本年度の岩手・宮城地区のガバナー(地区の全RCを代表する立場の方。岩手と宮城で1年交替になっています)である菅原裕典氏の公式訪問がありました。
http://www.ri-d2520.com/governor_message.html

で、先に到着していた菅原ガバナーが入口で各会員に挨拶(名刺交換)をなさっていたのですが、私がご挨拶したところ、開口一番、「小保内さんですね。このクラブで一番若い会員だと聞いています」と仰ったので、大変驚きました。その上、卓話(講演)の際も、私の名前と最近入会したことを挙げて、こうした若い世代にロータリーへの関心や入会意欲を高めて欲しいと仰っていたので、二度びっくりしました。

菅原ガバナーは、所属されている業界では仙台で最大手クラスの企業を一代で築き上げた方だと人づてに聞きましたが、JC在籍時にも時々体験した、「強烈なリーダーシップや気配りの力を持った方が、グイグイと人の心を掴んでいく光景」を直に見せられたような気がして、勉強になりました。

菅原ガバナーによれば、国歌斉唱などをピアノの生演奏(会員の女性の方)で行っているのは、地区内では当クラブと仙台RCだけとのことで、入会半年程度の私が申すのも何ですが、大変居心地のよいクラブでもありますので、盛岡広域圏でRCへの入会を検討されている方は、ぜひ当クラブにお越しいただければ幸いです。

ロータリーへの田舎の町弁の関わり方

前回に続けて、ロータリー関係で、もう少し書いてみたいと思います。

ロータリーは、1905年にシカゴで活動する弁護士の方が懇意にしている他業種の友人と共に結成したとのことですが、我が国では、弁護士の絶対数が他業種に比べて少ないせいか、ロータリーの組織内での弁護士の存在感は、米国に比して高くないように思われます。

むしろ、盛岡北RCもそうですが、Webサイトで会員を公開している盛岡の各クラブの構成を見ても職業比率で見る限り非常に多いのはお医者さんで、入門書の著者も医師の方になっています。我が国の医師数は、弁護士数の約10倍(しかも、弁護士は最近になって激増しているので数年前なら約15~20倍)なので、当然と言うべきかもしれませんが。

お医者さんに対抗したいわけではありませんが、弁護士会員にとって創設者と同じ看板(職業)を背負っているというだけでなく、職業倫理を重んずる実業人、専門職業人が社会奉仕を実践することを目的とするロータリーにおいては、厳格な倫理規程を掲げ社会正義の実現を目的とする弁護士は、職業の特性としても果たすべき役割が大きいというべきでしょうから、そうした意識を持って参加していきたいと思っています。

とりわけ盛岡北RCに関しては、故・野村弘先生をはじめ岩手弁護士会の重鎮の先生方が過去に在籍されていたと伺っていますので、それらの先生方にも恥じないような活動や生き方ができればと思っています。

この意味では、現在、弁護士業界は激増の一途を辿っており、そのせいか、先日の地区の広報では、私以外にも2人の弁護士の方(いずれも宮城でしたが)の入会報告がなされていました。恐らく、岩手・宮城地区で一度に3人もの弁護士が入会するということ自体、前例がほとんど無いのではないかと思われます。

今後は、弁護士激増に追い立てられるかのように、ロータリー内で弁護士の会員が増えていくと思われますが、中には、今年の盛岡西RCの会長をされている吉田瑞彦先生のようにリーダーシップを発揮したり弁護士会員の価値を高めていく方も、増えていくのだろうと思います。

ロータリーに限らず、弁護士の社会貢献、社会奉仕の幅や形を拡げて、そのことを、より良い形での職域拡大に繋げ、ひいては、真面目に仕事をする弁護士が激増に負けず適切に生計を営み、社会に必要とされる存在であり続けることができる業界であり続けるよう、私も精進していきたいと思っています。

ロータリーへの入会に関するご挨拶

3月に、盛岡北ロータリークラブに入会させていただきました。先日の地区(岩手・宮城)の会報にも新入会員の1人として掲載されていましたので、ロータリー会員の方は既にご存知かもしれません。

今後は、市内の他のクラブにも、メークアップ(例会の欠席補填)の関係でお邪魔させていただくこともあると思いますので、その際はよろしくお願いいたします。

入会の経緯ですが、もともと、後記の理由で、JCを卒業した後は、市内のどこかのロータリーに入会できればと思って、市内の各クラブのHPを検索していました。で、ちょうど、私が盛岡JCで大変お世話になったS先輩のお父さんが盛岡北RCの会員をされているのを発見した上、同クラブは現在、弁護士の現役会員がおらず、「一業種一人」を原則とするロータリーの考え方からも、受け入れていただけるのではないかと考えて、Sさんにお願いし、取り計らっていただいたという次第です。

私は、亡父が40年くらい二戸ロータリークラブの会員をしており、幼少時からロータリーに接することが多かった上、実家が商売(小さな酒類卸等の企業経営)をしている関係で、二戸RCの家族旅行会だけが、観光地に出かける唯一の機会で(クリスマス会?も何度か行きましたが、そうしたイベントもロータリーでしか経験していません)、子供心にロータリーに華やかで肯定的なイメージを持っていたこと、父自身が会員として強い誇りを持って参加していたこと(上着には常にロータリーバッジを着けていました。私は弁護士業に誇りを持っていますが、恥ずかしながら着け外しが面倒なので、いつも財布の中です)などから、子供の頃は大人になったら必ずロータリーに入会したいという思いを持っていました。

そのため、弁護士になった直後の二十代半ば、まだ東京で働いていた時代に、同業の大先輩の先生に、岩手に帰ったらロータリーに入会したいと相談したところ、君は若いから先にJCで修行しなさいと言われ、さらに、平成16年末に盛岡で開業後してすぐ、偶然にも、実家がお世話になっている北日本銀行の二戸支店長だった方(二戸RCの会員でもあり、ご近所だった関係で店番をしていた私も何度かご挨拶していました)にお会いする機会があり、同様の相談をすると盛岡JCへの入会を取り計らっていただいたので、平成17年にJCに入会しました。

そんな訳で、平成25年末にJCを卒業した後、市内のどこかのロータリーに入会できればと思っていたのですが、1つ、問題がありました。

JCに入会する際には、会員としての活動を懸命に行って、ロータリー会員になっているOBの方に誘っていただけるような身分になりたいと思っていたのですが、関係者の方はご存知のとおり、恥ずかしながら、JCでは入会から2、3年程度で本業(昼と深夜)と兼業主夫業(夜)のためパンクしてしまい、その後は卒業まで5年以上も幽霊会員化し、OBどころかJC本体にも恥ずかしくて顔を出せない、たまに出ても居場所すら作れないような身分になってしまいました。

そのため、卒業の際にどなたかに入会を勧められるということもありませんでしたし、自分からお願いするのも情けなくてできないという気持ちもかなりありました。ただ、それでも、私にとっては、岩手で開業すると決めたときからロータリーへの入会を必達目標に据えていたこともあり、恥を忍んでSさんにお願いしたところ、快諾いただいたという次第です。

幸い、ロータリーの例会は昼間が原則のため、兼業主夫=夜が肉体労働時間となる私には、かえって都合がよく(しかも、会場が事務所から歩いてすぐの場所)、しかも(あまり有り難くないことに)弁護士増などで昔よりも仕事が減って時間の確保も付きやすくなってきているので、JC時代よりも出席しやすい環境が整っています。ただ、肝心の会費を稼ぐ力が大幅に落ちたのが悩みの種ですが。

余談ながら、二戸出身なので、盛岡「北」RCに入会できて、個人的にはとても嬉しいという面があります。といっても、盛岡にある東西南北などの各クラブは、住所等で区分しているわけではないようですが。

そんなわけで、ようやくロータリーに入会できたことで、今は心底ホッとしているというのが正直なところです。私も自分の人生に大した願望を持っているわけではなく、こうして自分の事務所を作り上げ、曲がりなりにもロータリアンとしての1歩を踏み出せたので、与えられたか自分で敷いたのかはさておき、子供の頃から薄々意識していたレール(要するに「なりたいもの」)は、一応、達成したのだろう、あとは、どれだけ地域に内実のある奉仕ができるかで人生の意義が決まるということなのだろうと思っています。

最近まで知りませんでしたが、ロータリーは私が想像していた以上に平均年齢層が高く(盛岡北RCは特にその傾向が顕著で、私がJCでお世話になった方々のお父さんやその世代の方々が会員の大半を占めています)、父のように40歳前後に入会する方は多くはないようです(父の場合、祖父が早世したことも影響しているのでしょう)。そうしたことなどから、この年齢・身分での入会に分不相応とのご批判もあるかもしれませんが、以上のような経緯に依るものですので、ご理解のほどお願いいたします。

また、ロータリーもJCと同じく(JC以上に?)、数十年前に比べると会員総数がかなり減っているようです。私自身が偉そうなことが言える立場ではありませんが、決して、功成り名を遂げた地域の重鎮の方でないと入れない団体ではないようですから、同世代の方々には、ぜひ入会を検討いただければと思っています(お父さんが入会されている方も、他のクラブに入会するなどして、二世代で会員になっている方もあるそうです)。

今、入会時に交付されたロータリーの入門書を拝読してますが、「ロータリーの奉仕は個人個人の発意にあり、奉仕の主体はロータリー(団体)ではなくロータリアン個人である」とされ、団体行動よりも会員の個人としての行動を通じた社会への奉仕を重視しているため、集団行動に適性のない私には、かえって向いている面があるのかもしれません。

若い頃は、外国で隠者のように暮らしたいとか、各地を転々として生きたいなどと思ったこともありますが、ここに至って自分の生き方がほぼ定まったように思われ、悔いのない後半生にしていければと思っています。