北奥法律事務所

岩手・盛岡の弁護士 北奥法律事務所 債務整理、離婚、相続、交通事故、企業法務、各種法律相談など。

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雑談・戯言など

華麗なる孤食の夏と、京都・亀岡から岩手を考える

昨年3月に日弁連廃棄物部会の関係で、レジ袋禁止などの取り組みをしている京都府亀岡市に視察したことがあります。

その際、添付(末尾)のカレーを思わず購入しましたが、そのまま現在に至り、今となっては誰のため・何のため購入したのか分からない有様になってしまいました。

ともあれ、個人的な諸々の不遇感を嘆きつつ、我が身にも麒麟を待ち望んで一首。

あれこれの賞味期限が過ぎたので
カレー光秀ひとり喰う夏

盛岡は「みちのくの小京都」と自称?する街の一つですが、その比較で言えば、亀岡は「京都に隣接する農業王国で、近時はレジ袋禁止条例をはじめ先進的な取り組みが全国的に注目される街である」という点で、紫波町に似た面があるかもしれません。

「華麗なる光秀」は、亀岡駅前に最近できた京都スタジアム(当時は光秀大河展と物産館が併設)で購入したものですが、集合時間までの観光タイムを終えて館内フードコートで昼食をいただいていたところ、突如、30歳手前くらいの亀岡あんちゃんから、

そのブーツ、格好いいっスね、
どこで買ったのか教えて下さいよ

と話しかけられました。

いやぁ、10年位前に川徳で買ったバーゲン品ですよ、

と当惑しながら答えましたが、山国・丹波の入口に位置する亀岡の人々は、ケンミンショーで京都人が「礼儀正しいが腹黒そう」などと称されるのとは異なった、ぶっきらぼうで人懐っこい、良い意味での田舎人気質を残しているのかもしれません。

ちなみに、保津峡下りの若い船頭さん達も、大阪とも京都とも異なる、ビミョーなお笑いトークを繰り広げていました。

物干に走る季節ぞ恨めしや

暑さよりも何よりも、夕立のせいで一時帰宅を何度も強要されるこの時期は、兼業主夫にとって一年で一番憂鬱な季節です。

着くまでが豪雨のピークだ手遅れだ
降る前に帰れと服にも詰られて

今日もまた分かってるのに間に合わず
昼下がりズブ濡れなのは服だけか

出る頃にいつも晴れるよ空のバカ
そう思い干したら今日は降り出した

どうにでもなれよと夏をあきらめて

「絶対安全の居酒屋」による飲食店(酒類提供店)の救済方法

菅政権の飲食店に関する感染防止対策については、迷走気味の印象が否めませんが、官に頼らず民の側で可能な究極の解決策?として、次のようなものを考えてみました。

【虚構新報いわて支部ニュース】

ウィズコロナ完全対応を謳う、新感覚の居酒屋が登場しました。

先月、盛岡市内にオープンした、その名も「居酒屋だまれ」です。

店先には等身大の「黙食!」の看板が掲げられ、店内にも随所にその掲示が。

ヒソヒソ話は許されますが、大声はもちろん周囲に何を話しているか聞こえる音量での会話は厳禁です。

注文も全てタッチパネルで、店内の滞在も原則1時間から最大で90分以内とされますが、お酒も料理も品揃えがよく、パネルには組み合わせの推奨コメントも表示され、会話を諦める代わりにお酒と料理を味わうことに力が注がれています。

もちろん、換気など一般的な感染予防対策もバッチリです。

どうしても会話をしたい人のために、座席には小型のホワイトボードとペンも用意されています。中には飲食しながら目の前の人に向かってLINEで美味しいと伝える人もいるそうです。

黙食を守らずに騒ぐ人は「ひそひそリーダー」のプレートを付けた店員や他のお客に、必要なことだけをヒソヒソ話すよう注意され、それでも従わなければ、強面の店長に退店を命じられます。

そんな怖い居酒屋に誰が来るんだろう・・と思いきや、なかなか繁盛しているようです。

運営会社のT社長は、狙いを次のように語ります。

「お酒自体はウイルス蔓延の原因ではないのに、お酒ばかりが悪者のように扱われる今の社会に一石を投じたかったんです。

お酒が悪者にされたのは、本人が自覚したくても自覚できない発症直前や無症状の人が会食で延々と話をした場合に、飛沫で他の人を感染させる例が多くみられたからですよね。

なので、感染原因としての「会話」を徹底的に断ち切り、その代わり美味しいお酒と食事はとことん楽しんでいただきたい。これが、当店のコンセプトです。

「だまれ」なんて怖い店名ですが、支那そばやで一世を風靡した、故・佐野実氏をイメージしたんです。あのラーメンも、純粋に味を楽しむことを追求したものですよね。

開店当初は色々と不安がありましたが、意外なことにカップルの利用も多いんですよ。いわく、会話が許されない非日常な空間を二人だけで共有したり、自分達だけの「美味しい」のサインを作り出すことで、かえって密な関係が深まるのだとか。

基本的にはコロナ禍の終焉までの期間限定のお店ですが、できれば全席にキーボードとモニターを取り付け、その場で仲間同士が閲覧できる会話を入力しながら飲食する方法も推奨してみたいです。

ともあれ、歓談の場を提供できず申し訳ありませんが、その分、お酒と食事の質には自信があります。当店なら、お酒を伴わない飲食店以上に、クラスターや感染拡大の心配はありません。ぜひご来店ください。」

来月は東京に2号店を出店し「これだけ完璧な感染予防対策を強いたのだから、お酒の提供を禁じたり時短を強いる正当理由は全くない。完全に通常営業でやります。行政がどんな嫌がらせをしても、絶対に裁判で勝ってみせますよ」と息巻くT社長。

お店では、黙食の励行のため、来客が騒いで退店を命じられるケースを撮影した映像も用意しており、タッチパネル画面で閲覧できます。

T社長の知人で、クレーマーと帰還兵を演じれば盛岡随一というY地さん、サングラスをかければ西部警察の大門警部を彷彿とさせるY田さん、盛岡某RCの鈴木京香と松嶋菜々子と称されるKさんとNさんが、大騒ぎして追い出される来客グループ役を買って出て、地元TVの出演経験が豊富なT社長も、退店を命じる店長役を熱演しています。この映像を楽しみに来店するお客さんも多いのだとか。

最後に、コロナ禍以前から宴会でも黙食を実践する黙食専門家ことオボナイさんに、一言伺いました。

「ようやく時代が私に追いついてきましたね。私なんて家族との会食もすべて黙食で本ばかり読んでますよ。え?家族に見放されているだけだって?余計なお世話です。」

******

と、戯言はさておき、飲食店や酒販業界、消費者の方々も、「国の施策は間違っている、酒を悪者にするな、自分たちをいじめるな」などと批判なさるだけでなく、可能であれば、このような「酒を悪者にせず、現下の状況でも安全に酒食を楽しむことができる方策」を考えて、様々な方法で実践していただければ良いのではと思っています。

※この記事は、末尾の一部を除いて全てフィクションであり、登場する方々も実在の人物ではありませんので、モデルの方々と勘違いなさらぬよう、ご留意下さい。自分のことかも・・とお感じになった皆様も、ご容赦のほどお願いします。

名もなき家事の詩

数年前、兼業主夫業に疲れ果てた暮らしの末に?Mr.Childrenの「名もなき詩」の替え歌を作ってfacebookに掲載したことがあります。

が、どういうわけか、ブログには載せておらず、せっかく作って勿体ないし、まあ、私なりの判断基準では、これも許容範囲でしょうということで、遅まきながら掲載することにしました。

**********

ちょっとぐらいの汚れ物ならば
何も言わずさっと洗っとく
Oh darlin 僕は何?
現実を握りしめる

君があれこれ やれと言うのなら
この腕を切ってくれてやる
Oh darlin 僕は手が足りん
仕事の時間が 消える oh

苛立つだけの事件で一杯になっちゃって
感情なんてとっくに
壊れかかっていそうだけど

こんな深刻な紛争の渦で
情緒不安定な人達に揉まれ
でも darlin 共に悩んだり
解決を夢に見てる

あるがままの心で生きられぬ家庭を
誰かのせいにして過ごしている
知らぬ間に築いていた
罵声ばかりの檻の中で
もがいているなら
僕だってそうなんだ

過ごした日々が増えていくほど
孤独な夜は深まっていくんだよ
Oh darlin このわだかまり
きっと消せはしないだろう oh

いろんな男女の破綻を目にしてきたから
見失っちゃいけないことが
多少は分かった気がする

荒んだ光景ばかり見てるから
優しい気持ちに飢えているのかも
Oh darlin 夢物語
帰る際に聞かせてくれ

「勝つ」はきっと奪うでも叶えるでもなくて
気が付けばそこにあるもの
弱い自分を見つめて
すべきこと考え一つずつ積み上げていけばいい
そこからはじまるさ

家事 民事 通教 説教
いつも疲れてんだ
夜、妻 朝、夫
ソファ見てごらんよきっと寝そべってるさ

成り行きまかせで泥沼となり
救いもとめて来たのだとしても
その度心乱せる様な仕事じゃない
仏心が仇になり
徹夜起案に明け暮れる だけど

あるがままの家族と生きようと願うから
今朝も洗濯物 干してる
知らぬ間に築いていた
自分達だけの檻の中で
もがいているなら 
誰だってそう 僕だってそうなんだ

愛情は法の根底にあるのに
伝えるのはいつも困難だね
だから darlin この「名もなき家事」を
いつまでも君に捧ぐ

******

Web上で替え歌について検索すると、お世辞にも品があるとは言い難いものが散見され、がっかりしてしまいます。

本物の香気を損なうことなく、その価値を活かしつつ新たな思想や社会風刺をセンス良く盛り込んだ、良質な替え歌に光が当てられてくれればと願っています。

 

松茸の呼吸で、すっぽかしの術に立ち向かう

昨年秋の話で恐縮ですが、とある事件で、関係者(通常の依頼者とは異なる立場の方)のご自宅に伺うことになりました。

自動車で目的地到着

第一の型「すっぽかし(無断不在)の術」炸裂!

帰路の運転は怒りの全集中。水の呼吸で窒息しそう(今ココ)

それはさておき、その前日、とある依頼者の方から「山で採った」と仰る松茸数本を頂戴したことから、職員と山分けし、当方は自宅で土瓶蒸し風のお吸い物として美味しくいただきました。

その後に何も起きていませんので「実はヤバいタケだった」というオチはないと思いますし、それどころか、香りの凄さは過去最高レベルだったような気がします。

当方は毎年松茸を摂取できる身分ではありませんので、私の記憶では、松茸との再会は(永谷園のお吸い物の類を別とすれば)十年以上前に実家で「どなたかから頂戴した松茸」のお裾分けを1~2本、受け取り帰宅して以来かも、というのが実情です。

苦節20年以上の町弁人生ですが、恥ずかしながら?過去に依頼者の方から松茸を頂戴した記憶がなく、これが初めての経験と思われます(別に、皆さんにねだっているわけではありませんが・・)。

余談ながら、町弁をしていると来客の方(依頼者やご家族など)から焼き菓子などを有り難く頂戴することは珍しくありませんが、開業以来=盛岡では「オラの畑で採ったど~」的な生鮮品(野菜、魚など)を頂戴する機会は多くはなく、東京時代の方が、(ボスが山形出身で、上京して相談等される方が少なからずいたせいかもですが)佐藤錦やだだちゃ豆を筆頭に、生ものを頂戴する機会が多かったような気もします。

その点は、開業間もない頃は少し不思議に感じていたのですが、客層の所得水準(当然ながら法テラス利用者が多い)のせいか、東京よりも産地に近い場所(盛岡)の方がご自身にとって「商材(自身が生きるための糧=他者に贈答するものではない)」との意識になりやすいのか、それとも、単に、当方の客層に農業等に従事される方が多くはない、というだけのことなのか、今もよく分かりません。

ともあれ、前日にそうした「とてつもなく良い出来事」があったので、その代償として、翌日の不幸が生じたのかもしれません。

なお、繰り返しになりますが、皆さんねだっているわけではありませんので念のため・・(たぶん)

 

悪いことは重なるの巻~法廷のすっぽかされ被害と駐車料金~

先日、11時の法廷に自動車で盛岡地裁(石割桜)に向かったところ、珍しく駐車場が満車になっていて、やむなく桜山そばの県営内丸駐車場(噂では、盛岡で一番料金が高いそうです)に駐めて、法廷に向かいました。

で、そんな日に限って相手方代理人(若いイソ弁さん)が期日をすっぽかし、のんびり屋さんオーラ漂う担当書記官が、15分位過ぎてようやく先方の事務所に電話したところ、11時半と勘違いしていたとのことでした。

30分経ってようやく出廷したイソ弁さんは、ドアを開けたときに、小声ですいませんと言っているのが後ろ(背中)から聞こえましたが、着席時には私に謝りもせず平然と相対していました。

この種の話は5年~10年に1度は経験しており私も1回位は身に覚えもありますので、自分から騒ぎ立てることはありませんが、私が逆の立場なら関係者全員に顔を合わせるたびに平謝りという感じになるでしょうから(それが人に迷惑をかけて反省している人の態度だと思います)、なんだかなぁと残念に感じました。

よりによって駐車料金の負担を余儀なくされた日に限ってこんな目に遭い、貴方のせいで増額された料金分を賠償してくれよと言いたくもなりましたが、若い弁護士さんが作法に欠ける点があるという類の話は、すればするほど自分自身に跳ね返ってくる話でしかありません。

また、引き籠もりがちで若い弁護士さん達と交流もなく、聞く耳があるのか分からない人に苦言を呈するエネルギーもありませんので、このイソ弁さんも、いずれ強面の事件関係者にこっぴどくどやされ・・もとい、有益な経験を積み重ねていただければと加持祈祷する程度のことしかできませんでした。

ともあれ、私自身は岩手を代表するベテランの先生方のように、

実るほど頭を垂れる稲穂かな

の路線を目指したいものです。

まあ、こんなことを書いていると「だったらお前も会合に時間どおり来い(日頃の行いが招いたことだろ)」と言われるだけなのでしょうけど・・

 

おら南郷スキー場さ行ぐだ

福島県の南会津町にある南郷スキー場のポスターが、「つぶれそう」などと自虐的なフレーズで話題になっている、との記事に接しました。

すると、最初のフレーズが、どこかで聞いたことがある曲に似ているということで、突如、作った応援ソングこと替え歌です。タイトルは「おら南郷スキー場さ行ぐだ」でしょうか。

******

バスもねぇ 電車もねぇ 
高速道路も超遠い

ゴンドラねぇ クワッドねぇ 
3つのリフトを乗り継ぎ

名山に囲まれた 
頂上絶景ただひとり

連れもねぇ さびしぐねぇ
異性の「いいね」もたまに来る!

あぁ南郷スキー場 あぁ南郷スキー場
今季は保つかい?

今季保ったなら 貯めだ銭で
新幹線延伸させるだぇ

*****

東京時代、友人やお世話になった方に那須や長野のスキー場に連れて行ってもらったことはありますが、南東北のスキー場にはまだ行ったことがなく、行ける方が羨ましい限りです。

こちらのスキー場も、在りし日の八幡平スキー場をスケールアップさせたような印象で、いつの日かお邪魔したいものです。

最初、記事の表題を見たとき「八戸の南(南郷村)にスキー場があったのか?」と一瞬だけ勘違いしたのですが、この両者がどうして同じ地名になっているのか(双方の由来など)は調べておらず、いつか調べてみたいものです。

 

本年最初のご挨拶と「いいね」の嵐

正月をかなり過ぎてしまいましたが、本年もよろしくお願いいたします。

早速ですが、正月から実話をもとに全開で行ぐべの一首。

年賀状 ようやく見つけた手書き付き
めくると 破産者・転送郵便

(日弁連年賀状あるある狂歌集・令和3年度応募作品)

それはさておき、かくいう私自身が年賀状の衰退容認派で、数年前から手書きをする気力(精力)も失われてしまい、今年も「ほぼ全員、シール貼っただけ」という体たらくでしたので、他人様のことを申せる身分ではありません。

そんなわけで、約10~15年前から、顧問先・仕事関係など一部の例外を除き、新たに知り合った方には親しくなっても自分からは年賀状を全く送っていません。

で、昨年(当方から送らなくても)頂戴した方のみ投函し、想定外の来書の返信用に若干の予備を残し、足りなければゴメンナサイで済ませ、今年来なかった方は、(生身の世界で良好な関係を続ける意思があっても)来年は出さないという、「徐々に減らすべ作戦」を続けています。

それでも、15~20年以上何の音信もなく、当時から関係も希薄で、きっと二度と接点を持つこともないだろう東京等の先生や一度も会ったことも話をしたこともない県内の同業の先生などから沢山の印刷だけの年賀状をいただくと、「お互い、もうやめませんか・・別に、年賀状交わさなくとも、万一にも仕事等の機会があれば話はできるでしょうし・・まあ、文章つきのものは色々と参考にさせていただいてはいますが・・」と、複雑な思いにかられてしまいます。

ともあれ、(事務局任せの流れ作業でなく)ご自身の意思で当方に年賀状を下さった皆様は、誠にありがとうございました。

と、新年早々からネガティブな投稿はさておき。

昨年暮れに、当事務所のWEBサイトについて、技術的な修正(http→httpsへの変更。といっても何のことやら私にはよく分かりません)を行い、併せて私自身が主要ページの文面を訂正できるようにしたので、年末に、主立った記載のうち内容が古くなっていたものを微修正しました。

が。

これに伴い、これまでトップページから各ブログ記事まで、作業前に付いていたfacebookの全ての「いいね」が消え、ゼロカウントに戻ってしまいました・・・

ブログ記事の中には、皆さんに数十の「いいね」を付けていただいたお気に入りの作品や、たった一つだけ、某著名人に紹介いただいたおかげで数百の「いいね」が付いていた投稿もあり、公私あれこれで傷ついたとき密かに読み返しては我が身を慰めていたので、これから先、何を楽しみに生きていけばいいんだと、ますますネガティブなことばかり考えてしまいます。

消滅前にトップページに頂戴した「いいね」は、記憶では、41個でした。

そこで。

本年の目標その1。

トップページに42個以上の「いいね」をいただく。

記念すべき42番目の方には、お年玉ならぬ豪華「無料相談山ほど可能券」付き!

っていうか、誰が押したのか検証できないので、10人くらいから「俺が押した!」と言われたらどうしよう・・

いや、それ以前に、10年かかっても42個以上付かなかったらどうしよう・・(たぶん、そうなりそう・・)

仕方ないから、明日以降も、あの手この手でトップページの引用投稿を延々と続けるほかなさそうな気が・・

というわけで、不憫に思って下さる方は「もう、新年挨拶投稿への『いいね』ボタンは押し飽きたよ」などと仰らず、愛の手をポチッといただければ幸いです。

・・・という投稿を正月にfacebook上で行ったところ、大変ありがたいことに、沢山の方からご温情を賜り、HP(トップページ)には、本日現在、83個もの「いいね」を頂戴しています。

なんと昨年の2倍以上ということで、押していただいた皆様には改めて御礼申し上げます。

これに味をしめて?今後も何と理由をつけて、HPへの「いいね」をお願いしたい誘惑にかられますが、しつこい奴は嫌われるでしょうから、今後も、皆さんのご理解をいただけるのに相応しい投稿のネタがあるとき、こっそり励んでみたいと思います。

ともあれ、本年もご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

闇金や過払などを巡る、町弁たちの過去と現在

1~2年前、十数年ぶりに「幾つかのヤミ金からお金を借りた方」からの債務整理事件を受任したことがありました(他にも負債があり、現在は、それも含めて対応を完了しました)。

平成14~17年頃はヤミ金の嵐が吹き荒れており、当時はヤミ金のチンピラあんちゃん達とげんなりするだけの不毛な長電話のお付き合いを何度も余儀なくされました。

平成18年頃からはそうした相談が全く来なくなり安心していたのですが、まだこんな話に関わっている人もいるのかということで、あんちゃん達の脅迫的言辞にげんなりしつつ、とりあえず急性期のやりとりだけは終えました(なお、2~3年前は「給与ファクタリング」なる新型ヤミ金が流行しており、この案件もその一種だということを、ほどなく知りました)。

その2~3日後、当事務所のメール送信コーナーから、全く存じない方から、「北奥法律弁護士事務所の代表山田という方からメッセージが届いたのですがこちらの方ですか?」とのメールが届きました。

とりあえず、そのような者はおりません(事務所名もビミョーに違います)とだけ回答して、それ以上のやりとりはありませんでしたが、或いは、闇金の連中が、報復としてピザ注文等の代わりに当事務所の名前を騙って架空請求メールを世間に送りつけるようなことをしたのだろうか?と憶測せずにはいられませんでした。

そう思った矢先にTVを見ていたところ、震災前後から「過払回収の宣伝行脚」を延々続けていた東京ミネルヴァ法律事務所(今年、悪徳?広告会社による過払金の搾取=巨額の横領を理由に倒産して社会問題になりました。なお、この文章は1年ほど前に書いたものです)が30分もかけて特集番組を行っており、チラ見だけでげんなりして他局に替えると、今度は過払大手の代表格である某社の過払CMが出てきました。

そのため、うんざりしつつも、現在の状況で今もこの人達はそのやり方で商売をやっていけているのだろうか?と思わざるを得ませんでした(事実、東京ミネルヴァは上記の展開になりました)。

闇金の嵐が吹き荒れていた時代は、いわゆる過払特需(とバブル崩壊に伴うサラ金全盛時代の終焉)の初期ないし前半というべき時代でしたが、震災の前後から、当事務所ではその種の仕事(多数のサラ金等から膨大な約定債務を負った方から受任し、引直計算で多額の過払金を請求する類もの)が激減し、震災から5年ほどの時点で過払関係の仕事自体がほぼ無くなりました。

債務整理の受任が無くなったわけではありませんが、大体は、収入等がかなり低い方の自己破産(扶助事案)か、民事個人再生(住宅ローン返済中の方の大幅減額か一定の支払能力があり破産不相当の事案)に限られ、過払に特化した相談自体がほとんど来なくなりました(グレーゾーン金利撤廃後に借入を開始したのに過払金が請求できないかと尋ねてくる方はいましたが)。

その主因がグレーゾーン金利の撤廃により「過払そのものが今後は発生しなくなったこと」であることは間違いありませんが、震災前後から前出のような東京の弁護士達が巨額の?広告費用を投入し全国津々浦々の田舎(地方都市)まで「過払は俺たちにやらせろ」とやってくるようになったことも、少なからぬ影響を及ぼしているのでしょう。

いわば、小型漁船漁業者たちが「去年は一杯獲れたけど、今年は魚群が少なくなってきたなぁ」と感じていた海に、トロール(底曳網)船が大挙押しかけた光景に近いものがあります。

ただ、小型漁船漁業者たち=債務整理に力を入れていた地方の若い世代の弁護士は、弁護士会でさしたる力もなかったせいか?(或いは、当方と異なり過払に頼らなくても十分な収入のあった人も多かったのか?)私の知る限り「トロール船をウチの海に来させないよう、或いは来ても跳ね返せるよう、皆で団結して圧力を掛けよう」などと運動する光景は、私の知る限りでは、ほぼ全く見られませんでした(まあ、弁護士業界の性質という面も大きいでしょうが・・)。

ちなみに、ここ3~4年に当事務所が従事した過払案件は実質2件、うち1件は「若い弁護士さんがポカをし後始末のため私が物凄い苦労を余儀なくされ、辛うじて一定の成果を得た案件」、もう1件は「昔はすんなり決着した中堅サラ金に『もはや支払能力がない』と延々ゴネられ、最後は、依頼者がリスク回避のため相手の提示額で諦めた案件」です。

時給換算では事務所が維持できないレベルの依頼しか来ていませんし、今後は、もう過払とは縁はないだろうと基本的には思っています(今年は、東京ミネルヴァの元顧客案件を含め、若干のご縁がありましたが)。

まあ、それでも何とかこなすことで、辛うじて事務所を維持できているというのが当方の偽らざる実情ですので、今も有り難く多数の不採算案件に邁進しているわけですが・・

ともあれ、そうした光景に接してきた身としては、債務整理は「顧問などを沢山抱えて潤っている弁護士達に心底敬遠され、儲からない?(良心的な?)弁護士だけが手がけていた」という、昔々(私がなりたての頃)の光景に逆戻りした印象が強くあります。

ただ、受任しても昔ほどは感謝してくださらない方が増えたような気がしないこともない、というのが時代というか弁護士業界の現実かもしれませんが。

そんなわけで前述の番組やCMに対しては、色々な意味で、複雑な印象を受けながらチラ見していたのですが、積読状態の日経の橋田壽賀子氏の私の履歴書(昨年5月分)の「おしん」の下りを今更読んで胸のつかえもとれたということで、駄文はこの辺にして仕事に戻ろうと思います。

(この文章は、1年ほど?前に作成したものの掲載を失念して放置し、今、気づいて掲載した次第です)。

 

啄木新婚の家前バス停のベンチに、板一枚の愛の手を

1週間ほど前、岩手日報にも掲載されていましたが、当事務所の目と鼻の先にある「啄木新婚の家前バス停」にかつて設置されていた木製?ベンチは、数年前に破損し、着座困難な状態で長期間放置された挙げ句、昨年頃に撤去され、現在は無残な赤コーン姿を晒しています。

このバス停、例年なら「新婚の家」に来た全国の修学旅行生が押し寄せるほか、ご年配の方の利用も多く、赤コーンのため待機スペースが狭くなり歩行者と自転車の接触リスクも増えるなど、このような状態が続くのは、地域住民としては残念というほかありません。

いっそ、市内の有閑オヤズの皆さんが、平らな板に赤コーンにピタリ嵌まるように穴を二つ空けて人知れず「板一枚で可能なお手軽ベンチ」を設置し、「けっこう仮面(又はパンクシー)参上」などと書いた張り紙を付していただければ、ワイドショーのネタにもなって良いかもしれません。

或いは、市内のRCクラブがベンチを寄贈していただければ・・・と思わないでもありませんが、関係者の皆さんの迷惑そうな顔が浮かんできそうなので、余計なことを言うのはやめておきます。

以下、余談の令和こちょこちょ話。

2ヶ月ほど前、同居家族が突如、鬼切りアニメの視聴を開始

当方は「数年前から某ピースも深夜に見てるのに、これ以上ノルマを増やせるか」と無視

毎度の「お前も一緒に見ろ」のお達し

やむなく深夜閲覧の日々

なんだ、これってジョジョとディオじゃないか、ウリィ~(今ココ)

(R02.11.27追記)
いつの間にか(11月上旬頃?)、ベンチが復旧していました。岩手日報の記事によれば、先代のベンチを設置された業者さんが対応なさったのだそうです。

それ自体は有り難いのですが、もともと狭い通路の真ん中近くにベンチがあるため設置箇所だけ通路がかなり狭くなっており、復旧の際には、ベンチをもっと道路側に寄せて作っていただければ、なお有り難かったなと思いました。