北奥法律事務所

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沖縄

追憶の沖縄と縄文の記憶

先日は、沖縄の慰霊の日(沖縄戦の実質終結日)とのことで、関連する行事のニュースが流れていました。

私は沖縄にはたった一度だけ平成27年に那覇地裁に仕事(尋問)で行ったことがあり、もともと、沖縄に行く本土人は、ひめゆりの塔と平和祈念公園に行かなきゃ駄目だろうと思っていた手前もあって、到着後、急遽、レンタカーを借りて行ってきました。

残念ながら、アウトレット大渋滞のため通常より大幅に到着が遅れ、ひめゆり平和祈念資料館の入館締切時刻には間に合いませんでしたが、平和記念公園の岩手の塔をはじめ、夕暮れ時に様々な戦争関連の慰霊碑を拝見することができました。
沖縄放浪記(那覇出張と「残念な小話」) | 北奥法律事務所 (hokuolaw.com)

子供の頃、私のすぐ近所には「りゅうちゃん」という、きっと蝦夷の直系の末裔なのだろうと感じる、縄文人のDNAが濃そうな歳上の男性が住んでいました。

とても善良な方で、少年期に色々とお世話になりましたが、沖縄には、りゅうちゃんとそっくりな顔立ちの人が街中に沢山いて、びっくりしました。

双方の土地で異なる時代に生じた戦災達から学ぶことに限らず、岩手と沖縄が縄文の血で繋がっていることに、もっと多くの人が関心を持ってよいのではと、今も感じています。

縄文を巡る岩手と沖縄の共通性については、出張後に書いたこの投稿もご覧いただければ幸いです。
琉球王国と北奥政権の栄光と挫折、そして再起するものたち | 北奥法律事務所 (hokuolaw.com)

沖縄放浪記(那覇出張と「残念な小話」)

岩手で弁護士をしていると一生に一度もあり得ないような話ですが、昨年、岩手に本社のある会社さんから、沖縄の企業との紛争に関するご依頼があり、半年ほど那覇地裁に係属する訴訟を手掛けてきました。で、先日の月曜に当事者の尋問があり、仙台空港便が1日1本しかない関係で、日曜に仙台空港から那覇に行き、火曜に帰ってきました。

初めての沖縄だというのに、直前まで尋問事項づくりに追われ、何も計画のないまま出発したものの、やはり勿体ないということで、時間の許す限り、色々と歩いてきました。

歴史ネタを中心に、考えたこと、書きたいことは山ほどありますが、仕事が山積していることもありますので、先に「残念な話シリーズ」だけ書きます。

①往路機内で、ひめゆりの塔が空港から割と近いことを知り、もともと沖縄に初めて行く本土人は、ひめゆりの塔と平和祈念公園に行かなきゃ駄目だろうと思っていた手前もあって、急遽、レンタカーを借りて出発。

が、空港着が3時、レンタカー出発が4時と出遅れた上、アウトレットの大渋滞のため通常より大幅に遅れ、5時過ぎ到着=ひめゆり平和祈念資料館の入館締切時刻に間に合わず。

②おまけに、レンタカー営業所行きのバス内に記録一式等が入った旅行用バックを危うく忘れそうになる。

③ひめゆりの塔→魂魄の塔→平和祈念公園のあと沖縄本島南部の絶景№1スポットと称されるニライカナイ橋に向かうも、なぜか下から上に向かって走ることになり、「絶景」を背にして橋の下部ばかり眺めて走行していた上、登り切った時点でレンタカーの返却時間に到底間に合わない感じになり、絶景の展望場所(引用サイト参照)まで歩くのを泣く泣く諦め、絶景を一切見ることなく終了。
http://sumalove.jp/8137/

余談ながら、この橋のすぐ近くに沖縄刑務所があり、しかも現在の那覇地裁の建物は、旧・沖縄刑務所の移転跡地に建てられたものとのこと(我が国の裁判所等は、大抵は城の近くに作られるので、首里城から遠く離れた場所に官庁街が作られていることに、遺跡保護や景観等の事情がありうるにせよ、少し意外感)。

④沖縄に誰も知り合いがいないので、1日目も2日目も夜はさびしく一人居酒屋(尋問当事者である当方関係者は、他の空港からの前夜着の日帰りでお付き合いいただけず)。

国際通り近くに宿泊したせいか、酒場放浪記に出てくる「おひとりさま向けの、お店の人と雑談できそうなカウンター形式の小料理屋」が見つからず、大勢の団体客の隅っこで本を片手にポツンと食べる(2日目は中国系アジア人家族客ばかりの「琉球舞踊の観覧付き料理店」に紛れ込んでしまい、外国で旅行してるような感覚でした)。

仙台空港行きの電車内で、「事前に、沖縄弁護士会に『震災直後から支援活動に携わった岩手の弁護士の有り難い体験談を聞いて、一緒に酒飲みに付き合ってくれる奇特な人この指止まれ』とFAXすれば、若手の1人2人くらい釣れたのかも」と後悔するも、時すでに遅し。

⑤月曜の尋問後、裁判官から和解協議の申入があり予定時間より大幅に遅れて終了。さすがに「観光しますんで協議には応じません」とは言えず。沖縄弁護士会館に寄り道するなど道草を食ったこともあり、首里城本体を見るのが精一杯で、識名園はおろか、玉陵も時間切れで行けず(玉陵は、先に終了だと気付いていれば、先回りして間に合ったと思うと悔やまれる)。

⑥旅行会社からTギャラリア(旅行者向け高級ブランド免税店)の1000円割引券を貰っていたのに、その日に限って忘れる(それを理由に、見るだけショッピングで終了)。ホテルの朝食も寝過ごすなど、毎度ながら金券類の無駄が甚だしい。

⑦最終日も寝坊して玉陵や識名園に行けず、県立博物館(兼美術館)の常設展示だけ見て帰る。ちなみに、ここの建物は、何となく最高裁に似ています。

⑧登山したわけでもないのに、足に結構マメが出来た。

とまあ、沢山の宿題が残った沖縄行きでしたので、受任事件を解決させた上で、次は何とか頑張って旅行者として訪れたいと願っています。