もう一人の虎・内藤頼博の翼を巡る物語の復活を願って

先般投稿のとおり、私は今の生活と両立できず「虎に翼」は拝見していないものの、先週金曜、珍しく早起きしてボーッとしながらテレビを付けたところ、主人公が敗戦後の川原で日本国憲法を読んで再起を決意し、怒濤のオープニング映像のあと、裁判官となるべく人事課に来て石田和外ならぬ松山ケンイチ氏と対峙する・・という下りだけを偶然拝見しました。

こんな「ヤマ場中のヤマ場」に限って見てしまうあたり、さすがは業界人というか、俺ってインテル神ってる、と少しは言いたくなります。

それはさておき、今週から登場するという沢村一樹氏演じる名物判事は紛れもなく実在の人物・内藤頼博氏をモデルとしており、激動期の司法界で非常に重要な役割を果たし、或いは果たそうとして果たせなかった方なのだそうです。

そのことは、今から12年も前、大阪で活躍されている 小林正啓弁護士がご自身のブログで長大な論文を発表されており、ドラマを通じて実際の物語に関心をお持ちになった方には、ぜひご覧いただければと思います(かなりマニアックな話が多いので、飛ばし読みしまくらないと挫折するでしょうけど)
内藤頼博の理想と挫折: 花水木法律事務所 (cocolog-nifty.com)

余談ながら、小林先生の「日弁連はなぜ負けたのか」は書籍化され一世を風靡しましたが、内藤判事の物語(引用の長期連載)は、私の認識不足でなければ、未だ書籍化されていないと思います。

今回のドラマ化こそ出版の大チャンスだと思われ、これを機に世に紹介されることを、「裁判所の本当に意義のあるリベラル化」に儚い夢を感じないでもない現場の末端の一人として、願わずにはいられません。
 
なお、元ネタの記事はコチラ。ネタバレ注意とのこと。
「虎に翼」寅子をサディー、はるをお姉様“殿様判事”久藤ライアン新風!ネット反響「胡散臭さ抜群」 (msn.com)