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スーパードクターXvsへっぽこロイヤーZ、そして家政婦ならぬ町弁が見た「リアル御意軍団」の顛末

スーパードクターXvsへっぽこロイヤーZ、そして家政婦ならぬ町弁が見た「リアル御意軍団」の顛末


米倉涼子氏主演の「ドクターX」は、家族の強い希望により、私もシリーズ第1回からほぼ全てビデオ録画して深夜に一緒に拝見しています。

あれこれ申すまでもなく、主人公の一挙手一投足が「主役」として華がある(キャラが立っている)ため、その点では見応えがありますが、ストーリーという点で言えば、勧善懲悪バリバリというか、「正義と正義の対決」という構成ではないため、後者のような物語を好む私としては、もう勘弁してというのが正直なところです。

熱心なファンの方のコメントによれば「ストーリーではなく様式美を楽しむ作品」とのことで、そうした意味では、現代の水戸黄門と言って良いのかもしれません。私は幼年期に祖母と一緒に「水戸黄門」や「江戸を斬る」など(TBSの午後8時のシリーズ)を見ており、今も昔もその種の物語を好む女性が多いのだろうかと感じたりもします。

そう考えていると、水戸黄門を見ていた頃(物心つく前後)に「乾いた町の か~たすみぃ~で~」という歌で始まるインパクトの強い時代劇があったのを思い出したので、ネットで調べたところ、杉良太郎氏の主演で同氏の代表作の一つとされる「新五捕物帳」という番組(テーマ曲は「江戸の黒豹」)であることが分かりました。

で、オープニングテーマ映像などを改めて拝聴したところ、「杉サマ」の男の色気全開(しかも勧善懲悪型のハードボイルド時代劇)という感じの番組で、水戸黄門よりこちらの方が「昔版・ドクターX」という感じがします。そう考えると、双方のテーマ曲の雰囲気も、微妙に似ているような感じがしないこともありません(米倉氏も「黒豹」という形容がよく似合います)。

それはさておき、ドクターXというドラマは大病院を舞台にした番組ですが、登場する医師達の「醜態」を見ていると、いくらなんでも現実の医師や医療とはかけ離れているだろう(現実の医療を批判ないし風刺することを目的とした医療ドラマではなく、番組の本当の意図ないしメッセージは別のところにあるのだろう)と感じるのは、私だけではないだろうと思います。

言い換えれば、この番組が人気があるのは、「医療ドラマ」だからではなく、病院組織を素材にしつつ、大衆(熱烈ファンである女性などの層)のニーズがある別のテーマを描いて(風刺して)いるからではないかと思います。

ありふれたコメントかもしれませんが、視聴者である、自分が帰属する社会(ムラ)の中にいる、少し孤独な「あたし」は、現実の中では多少とも不遇な目に遭っていると感じ、心の底で「本当の凄いあたし」の具現化を求め、その気持ちを「一匹狼のスーパードクターである(が決して偉くならない)大門医師」に投影している、だからこそ、敵役は「残念なあたし」の周囲に現実にいる(と視聴者が感じている)「残念なオトコ共」で構成されているのではないか、要するに、メインターゲットたる視聴者女性が感じている閉塞感を構成している企業その他のムラ社会への風刺やカタルシスなどがテーマになっているのだろうというのが、雑駁とした感想です。

また、杉サマのドラマ=新五捕物帳(主人公の活躍だけでは解決できない社会悪を描くことが多かったようです)との違いとして、視聴者のニーズの違いもさることながら、当時は戦後の混乱期などに生じた多くの庶民の悲惨な出来事の記憶がまだ残っていた時代であるのに対し、今はそうした話は滅多に聞かなくなってきたことも関係していると考えてよいかもしれません。

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ところで、このドラマは男性医師陣の見苦しい「御意」っぷりが名物になっていますが、権力者に群がる腰巾着的な臭いのする方々というものであれば、私もそれらしい光景を見たことがないわけではありません。

東京時代の経験ですが、勤務先のボスが、ある大物政治家の方(すでに老境を迎え、ある巨大な自治体の首長をなさっていました)と懇意にしており、2度ほど、その方との食事会に参加させていただいたことがあります。

で、2回目の会食のとき、秘書又は自治体の幹部職員(だったか)の方々が沢山いらしていたのですが、その方々の様子が、いささか御意軍団っぽいところがありました。

少し具体的に言うと、その方(A氏)と私がお仕えしたボスは同じ年代で、昔からの仲良しだそうなのですが、お二人ともご高齢で酒量を控えなければならないせいか?、A氏の「部下」の方々(6~7人くらい)が、まだまだ「駆け出し(に毛が生えた程度)」のキャリアに過ぎない私や兄弁の席に次々にお酒を注ぎにいらして、ちょっとしたヨイショ言動も交えつつ、杯をいくら明けても(或いは、もうこれ以上は勘弁して下さいと何度もお伝えしても)一向に解放してくれず、囲むようにしてお酒(私には分不相応の高級中華料理店でしたので、紹興酒)を延々と注がれ続け、ようやく終わった頃には私も兄弁もほぼ泥酔状態で参りましたという感じでした。

このような展開になったのは、前振りとして、ボスやA氏が「自分達は多くは飲めないから二人に飲ませてやって欲しい」と仰っていたためと記憶していますが、以前からA氏関連の仕事をボスから指示を受けて多少は担当していた兄弁はまだしも、A氏絡みの仕事にはほとんど関わったことのない私にまで揃いも揃って過剰なまでに恭しいへりくだった態度で、率直に言って奇異というか異様に感じました。

そのため、私なんぞにこんな接し方をする理由はないのに敢えてそうするのはボスがA氏と懇意にしているからだろうけど、この様子では、この人達は恐らく普段もA氏の腰巾着として振る舞っているのだろう、でも、そんな人ばかり周囲に集めて、A氏は政治家として大丈夫だろうか?と感じずにはいられない面がありました。

もちろん、下っ端駆け出しに過ぎない私としては、そのような「ヨイショ酒盛り」なんかより、その方々が政治家の秘書や自治体幹部としてA氏や自治体の運営をどのように支え、どのようなことに苦労・苦悩してきたのかという「異業種の先輩実務家としての骨太な話」こそ拝聴したかったわけですが、その方々からは、残念ながらそのような話が聞けるような雰囲気ではない(その際の様子だけで言えば、率直に言って薄っぺらい)との印象がありました。

で、そうした土壌にこそ悪い芽が育つというべきなのか、それから程なくして、A氏自身ではないもののA氏の周辺で大きな問題が発覚し、一大刑事事件に発展しました。事務所で一番下っ端の私は関わる機会はなく、ボスと兄弁、私と入れ替わりで独立した元兄弁(とてつもなく優秀な方で、業界内でも玄人筋に相応の知名度があります)のほか、特捜出身のヤメ検の先生がサポートに入るなどして、A氏自身に不当に累が及ばないよう様々な協議、対応をしていたようで、結論として、A氏は監督責任をとって辞任・引退を余儀なくされたものの、ご自身が不正行為に手を染めていないことを理由に、刑事事件で摘発されることはありませんでした。

お名前を出すことはできませんが(思い当たる人がいるという方も、私には言わないで下さい)、昭和の政治史で相応の役割を発揮された大物政治家であり、功績や経歴、ご本人のお人柄などに照らしても、政治家としては非常に残念な最期を迎えたことになります。

私自身は、上記の食事会でお会いした「A氏のスタッフ」の方々と再会する機会は全くありませんでしたが、兄弁からは「あの人達は宴会のときはああだったが、昼間の仕事ぶりは全然違うぞ」とか「A氏が辛い思いをしているときにこそ熱心に支えていた」いうような話は聞いていませんので、推して知るべしなのかもしれません。

そうした光景をボスがどのように感じていたのか、一度伺いたかったものの、私にとっても畏れ多いボスだったせいか、そうしたことをお尋ねする機会も得られないまま勤務先を離れて岩手に戻り、今はボスも天に召されてしまいました。

今にして思えば、その食事会で部下の方々がヨイショモードだったのはその後の展開(事件発覚とボスへの依頼が不可避であること)を見越してのことだったのかもしれませんが、そのことも知る術がありません。

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ところで、私自身は良くも悪くも零細事務所を一人で経営する一匹狼の孤独な弁護士ですので(事務局の助力等は日々享受していますが)、能力云々はさておき、大門医師の生き様を見ていると自分と重なる面を感じることがないわけではありません(メロンはもちろんのこと高額報酬にも今はほとんどご縁がありませんが)。

ですので、徹夜で重い起案をこなした後の早朝の朝日を浴びたときなどには、思わずテーマ曲が口笛に出てくることもないわけではありませんが、私がオープニングのナレーションを真似するとすれば、こんな感じになるでしょうか。

これは一匹狼の弁護士の話である。
 
司法改革で弁護士業界の秩序は崩壊し、
社会正義のやりとりをする法曹界もついに弱肉強食の時代に突入した。

その危機的な裁判実務の穴埋めに現れたのが
フリーランス、すなわち、一匹狼の町弁である。

たとえば、この男。 群れに馴染めず、
権威にも、束縛する権力者にもご縁がなく、

司法試験のライセンスと叩き上げのスキルだけが奴の武器だ。
弁護士、小保内義和。またの名を、ロイヤーZ???

・・・ジャンプ漫画の真似なら余所でやってくださいとか、どこで売ってるドリンク剤ですかとか、アンドロイド山田の間違いでしょ、などといったコメントは謹んで遠慮させていただきます。

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