現実世界の四皇たちと怨霊鎮魂物語としてのワンピース
なかなかブログの更新ができていませんが、まずは、先般の大船渡森林火災で被災された方々にお見舞い申し上げます。
10年近く前から、アニメ「ワンピース」を録画して深夜に1人で見る日々が今も続いており、平和な日本で暮らしている有り難さを感じています。
ロシアによるウクライナ侵攻が開始された際、まるで、海侠のジンベエがビッグマム海賊団の脱退を申し出てビッグマムに落とし前を要求されているような光景だと感じました。
あれから3年。今、我々が目にしているのは、或いは、ルフィ達?との抗争で疲弊したビッグマムと百獣のカイドウが鬼ヶ島で手を組んで、世界を蹂躙しようとする姿なのかもしれません。
中華帝国は、さしずめ遅れてきた黒髭といったところなのでしょうか?
9年前の平成27年末に、東京タワーで「ワンピースのテーマパーク」を拝見した際、悪辣なドフラミンゴはイスラム国のようだとか、日本には「地味でイケてないルフィ」としての役割を果たして欲しいと書いたことがあります(引用ブログ。本文とは、ほぼ関係ありません)。
大人も楽しむワンピース世界とホンモノ志向のちぐはぐ感 | 北奥法律事務所
「トランプのアメリカ」を百獣海賊団に準えるなら、我国はルフィどころか敗亡し国民全員が悲惨な目に遭っているワノ国じゃないかという見方もありうるのかもしれません。
せめて、藁人形ではなく吊り目の親分や恐竜の人くらいの意地は見せて欲しいですが。
戦争を嫌い平和を主張しているとも報道されるトランプ大統領ですが、大学時代に国際政治学の講義で「構造的暴力」という言葉だけは覚えた身には、彼が主張する平和とは、ワノ国の光景のことを指しているようにも見えます。
世界や歴史を理解するには複眼的思考が必要とはいえ、我々は人間の尊厳を踏みにじる光景を平然と主張・実行する存在を支持すべきではないことは、この国の苦い経験も踏まえ肝に銘ずべきではと思っています。
現実では到底実現できないから夢物語として綴られる(ワンピースも大日本帝国の怨霊鎮魂歌だ)、ではあまりにも残念というほかなく、国際政治などを担う方々の奮起を期待したいものです。