秋田八幡平の勿忘草と地獄谷

先日投稿した八幡平には仕事に関する野暮用で訪れたのですが、ついでに秋田八幡平スキー場で少しだけ滑ってきました(なお、前回述べたとおり、4月末頃の話です)。

リフト1基、2コースだけの小さなスキー場ですが、北東北で一番早い時期から最後まで営業しているため愛好者にはよく知られたスキー場なのだそうで、私も初めて来ましたが、十分楽しめました。

春山ですので雪質はやむを得ないところで、ハイシーズンに来てみたいのですが、八幡平山頂の開通までは安比の2倍以上の時間をかけて来る必要があり、岩手人にはハードルが高いです(泊まりがけでスキーできる身分に戻れるのはいつのことやらです)。

アスピーテラインを頑張って12月下旬頃まで通行可能にしていただければ、岩手方面から訪れる人も増えると思いますが、それはさておき、岩手人はアスピーテラインの開通直後に秋八スキー場で最後のひと滑りを楽しんでシーズンを終えるというのも粋なことなのかもしれません。

ところで、岩手県央部のスキー場の来客用施設(ロッジ類)は某岩山を除いて今どきの設備ばかりなのですが、秋八のロッジは数十年前に建てられたであろう古い施設のままで、いわゆる「昭和レトロの世界」と言えないこともありません。

子供の頃、当時の西岳スキー場や今は無き竜ヶ森スキー場で仕事をしていた方に連れられ、業務終了の時刻まで一人でほったらかしにされて適当に滑るという寂しい日々を過ごしていたのですが、秋八のロッジには岩手県央では感じることのできない、見知らぬ大人達とストーブを囲み暖をとった竜ヶ森や西岳の光景を懐かしむことができそうな面があり、そうした意味でも好ましく思いました。

今は、あの頃より少しは上達したとは思いますが、私に代わってボーゲンに勤しむ新たな初心者の姿に、変わりゆくべきものと変わらないでいて欲しいものをしみじみと感じたりもします。

そんなわけで一首。

春雪に勿忘草を見る山は あどけなき弧を今に伝える

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秋八スキー場から仙北市(田沢湖)経由で帰宅する途中、玉川温泉の地獄谷(自然研究路)に立ち寄りました。残念ながら、日帰り温泉は湯冷めするから嫌だと昔から主張する同行者の方針で今回も入浴はできませんでしたが、火山活動に伴う荒涼とした光景を楽しむことができました。

いわば「遠くのイエローストーンより近くの玉川温泉」といったところですが、間欠泉は北東北にほとんどありませんので、後生掛温泉の泥火山と黒玉子で勘弁して下さい。

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また、源泉から温泉施設に向かって流れる硫黄たっぷりの濁流は「遠くのベイサンズ(シンガポール)より近くの三途川」といった印象です。こちらは舟には乗れませんが昇天しそうな宿泊費を取られることもありません。

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周辺から硫黄が噴出し黄色に染めている光景は「ロード・オブ・ザ・リング」のクライマックス(火山の内部に入るシーン)を思い浮かべますが、悪の指輪を捨てるどころか、ガスの幻覚に襲われ?ご自身の結婚指輪を外す羽目にならないようご注意下さい(幻覚かどうかはともかく、残念な事態に陥った方のご相談は日々お受けしております)。

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ここで、同行者から「黒玉子を食べたい」との希望があり、玉川温泉と同じような雰囲気の後生掛温泉で売っているので、こちらにも当然にあるものと思っていたのですが、残念ながら玉川温泉では製造・販売なさっていませんでした(ので、「騙された」と恨まれました)。

ネットで調べた限り、黒玉子は、箱根の大涌谷と後生掛温泉、岩手側の藤七温泉でしか売っていないようですが、私の知る限り非常に人気のある商品ですので、玉川温泉に限らず、各地の温泉等でぜひ販売を検討いただきたいものです。