北奥法律事務所

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06日

フェイスブックと誕生日

今回は、旧ブログでH23.12.19に投稿した内容を修正して再掲します。

フェイスブック(FB)では、誕生日に「友達」として登録されている方から、祝意のメッセージをいただくことがあります。

FBでは、「友達」の誕生日になると、その旨が画面に表示等されるため、画面上で「友達」の方々が誕生日メッセージを交わし合う光景を垣間見ることがあります。

そうした光景は人気投票の論理で展開されるため、カリスマ性のある人気者の方の誕生日には多くの方から大量のメッセージが送信され、そうでない方にはそれなりに、となるのが自然の成り行きで、ひねくれ者の身には、なんだかなぁと思いながら拝見しています。

私は当然ながら後者の典型ですが、現在のFBは「友達A氏に対する、A氏の友達の方々がA氏のフィード上に送信したおめでとうメール」が、どういうわけか私のフィード上に根こそぎ?表示される設定になっているため、前者の方々の誕生日には、見ず知らずの人による他の方へのおめでとうメールが延々と表示され、FB画面を見るのも嫌、という感じになっています。

ただ、かくいう私も、FBに加入した最初の年は、予想外に、誕生日に少なからぬ方からメッセージを頂戴しましたので、せめてもの誠意として、お一人ずつ御礼の返信をお送りしました。

が、一人一人に気の利いた返事をしようとすれば、手書き年賀状のようにかなりの時間と労力を要し、それはそれでしんどいと思ったことをよく覚えています。

誕生日という概念ないし習俗に対しては色々な考え方があろうとは思いますが、私の場合、下記の理由から誕生日なるものを非常に苦手にしている一面があり、FBでは自分からは他人様に積極的に誕生日のメッセージを送ることは差し控えてきました。

メッセージを頂戴した方には当方もメッセージをお送りしないと不義理だとは思っていますが、もともとその種の習慣がない上、沢山の「友達」の一部にしかメッセージを送らないのも不公平ではとの感覚もあります(私は、人を選別するような営みは基本的に大嫌いです)。

そのため、現在は、私の誕生日の表示を抹消すると共に、「おめでとうメッセージ」は一切行わないとの方針とさせていただいており、ご容赦いただければと思っています。

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恥ずかしながら、私は子供の頃、誕生日等を祝って貰うという経験をした記憶がほとんどありません。

両親とも朝から深夜まで働きずくめの零細企業(酒類卸売等)の子として育ち、私自身、子供の頃から自宅の小売店の店番や自宅の広間で開催される取引先との宴会の用意や片付け等に駆り出されるのが当たり前という生活をしていました。

そのため、小学生の頃の私にとって、誕生日は親に玩具代をせびるだけの日であり、中学くらいまではケーキを食べる習慣もなかったような記憶です。

ちなみに、子供の頃は、盆もクリスマスも大晦日も商売の日で、紅白の終了後に元朝参りの通行人向けに深夜3時まで店を開ける(店番は家族の交替制)といった記憶しかなく、親子全員揃っての旅行は年に1回、二戸ロータリークラブの家族会のときだけ(しかも父は別行動)、それ以外の遠出は母子のみで母の実家や八戸に遊びに行く程度でした。

中学生になると実家の商売が斜陽になり始めたせいか、良くも悪くも昔よりは両親が多忙でなくなり、実家への他人様の出入りも少なくなって、誕生日に家族でケーキを摂取する程度の「普通の家」になってきました。

ただ、それと入れ替わるように、私自身が高校から親元を離れて暮らすようになり、それ以後、誕生日に家族(親元)と一緒に過ごしたことも、特別な出来事を持った記憶もありません(母からは電話か手紙を頂戴したような気はしますが)。

私は、そうした生い立ちのせいか、自分の誕生日を誰かに祝って欲しいとか他人様の誕生日をお祝いしたい(すべきだ)という感覚が、平均水準と比べ極端に劣っているようです。

私の妻は、この点で私と真逆の育ち方をしてきたため、誕生日にイベントをしたくて仕方のないようで、一種の異文化交流になっていますが、私にその習慣や意欲が著しく欠けていることから、かつては妻の誕生日には毎年のように深刻な紛争が生じたりしました。

現在も、仕事の納期や事務所の運転資金に日々頭を抱える零細自営業者ということもあり、盆も正月も誕生日もクリスマスも要らないから仕事をさせて欲しいなどと、貧困の極みのような精神状態に陥りがちなのですが、妻に限らず異なる感性を育んだ方との接点を大切にすることで、バランス感覚を養っていきたいと思っています。

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追伸。この投稿をWeb上に載せた直後、深夜にFBが繋がらなくなり、世界的に2時間ほど利用障害が生じていたようですが、最初は原因等が全く分からず、この投稿へのメタ社からの嫌がらせか?などと妄念を抱かずにはいられませんでした。