投資で大成功する人、大失敗する人、何もしない臆病な私

選挙関係の投稿が続いたので、今回はそれと全然関係のない話を。

先日、とある会合で、資産運用に関し大成功を収めた方から、個人や企業の資産運用に関するミニ講義的な形でお話を伺う機会がありました。

その方は、ご自身の経験をもとに、リターンの大きいもの(変額保険)からほどほどのもの(確定拠出年金など)まで様々な運用方法を紹介し各人も工夫なさってみてはと仰っていましたが、そうしたお話とは真逆の昔話を思い出したことが若干あり、余計な一言とのお叱りを受けるかもしれませんが、敢えて書かずにはいられないと感じ、後日、次のようなことを会合の参加者に伝えました。

私は平成20年頃から(本当は弁護士年金基金に入ろうとしたのに半ば無理矢理に某保険代理店さんに押し切られて?)確定拠出年金に加入しており、現在も延々続けています。

今でこそ、確定拠出年金は指定ファンドの多くで利益が出ており(ただ、国債系ファンドは赤字になっているはずです)、多くの方が「イデコをやらないのは大損だ」と仰いますが、投資信託の常として、いつもそのようになっているわけではありません。

民主党政権の末期頃、保険料の配分先として指定したインデックスファンド(株式中心の投資信託?)は、軒並み大赤字で、要するにかなりの元本割れになっていました。

で、当時から中国が勃興し日本経済は没落気味だなどと言われていましたので、損切りも仕方がないと思って、それら(購入口)を大損のまま売却し、その後は保険料の大半を、預金と大差ない低金利の元本確保型商品の購入ばかりに配分していました。

それから十数年。

日経平均やら何やらで多くの投資長者さん達が誕生する中、元本確保商品ばかり配分していた私の確定拠出年金がどうなったか(また、そのとき損切りをせずに持ち続けていれば今頃どうなっていたか)は、ご想像のとおりです。

また、講師の方は、変額保険で多額の利益を得たとのお話をなさっていましたが、かつて、変額保険については、それと真逆の話が沢山あったはずです。

今はこうした話は全く聞かなくなりましたが、平成初期に販売された変額保険を巡っては、バブル崩壊のせいなのかは存じませんが、多額の元本割れ被害が生じて社会問題になり、私が弁護士になった直後=平成10年代前半には、説明義務違反を理由とする被害者から証券会社等への沢山の裁判が起こされていました。

現在の変額保険の実情は全く存じませんが、私はその頃、それら裁判例を判例雑誌で沢山拝見していたため、あの変額保険が今やそうなっているのかと、驚愕せざるを得ませんでした(当時は詐欺以外の何者でもないと言われていたFX取引と仕組債とかも、同じような話があったりするのでしょうね・・)。

もちろん、ご自身の経験や良心に基づきアドバイスをなさっている講師の方への批判等をしたいわけでは微塵もありません。

結局のところ、投資には才覚と運(とお勉強)が必要で、運には時代が味方に付くかどうかも含まれており、それらを備えておられる方は大成功し、そうでない方は大火傷し、才覚も度胸もない私のような臆病者は、自分の稼ぎの範囲でしか生きられない、ということに尽きるのだと思います(バブルの時代も、きっとそうだったのでしょうね・・)。

今だから正直に言いますが、第二次安倍政権の中頃、たまたま知り合っていた、ある銀行の支店長さんが、私がその支店に若干の休眠預金があることにお気づきになったようで、折角だから資産運用をしてみては、とお声がけいただいたこともあります。

私は、以上に述べた話のほか、東京の駆け出し期に「ビルのオーナーが、α証券(最大手の一角)の勧誘で、高額な敷金預り金を元手に、リスク性の高い証券取引を延々行って巨額の損失を被ったので、α証券に対し説明義務違反等で訴訟を行った事案」に、勤務先の仕事として関わったことがあり、色々と大変な思いをしたので(当時はその種の被害は本当に多く、岩手に戻ってきた直後も、地元地銀を訴えたいとの相談を受けたこともあります)、リスク投資へのマイナスイメージが強すぎて、丁重にお断りさせていただきました(その休眠預金も、当事務所的には、万一、赤字経営で運転資金が枯渇しても道を踏み外さないようにするための備蓄金ですし・・)。

そのとき、支店長さんのお誘いを有り難くお受けして投資信託でも購入していれば、きっと、今頃は投資長者の仲間入りができたのだろうと、つくづく自分の投資に関する才覚と運と度胸の無さに嫌気が差します。

せめて、その分、本業で才覚と運と度胸を発揮できればと孤軍奮闘する日々ですが、こちらも業界環境の激変等もあり、生き残るだけで精一杯というのがお恥ずかしい有様です。