北奥法律事務所

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モーニングショー

廃墟ホテル解決策としての「ジブリ・蝦夷の隠れ里とイケメンの湯」

先日のモーニングショーで、花巻・台温泉の入口にある、数十年放置された廃墟ホテルが取り上げられていたそうです。番組自体は見逃しましたが、少し前に現地に赴いたことがあり、この廃墟をチラ見して残念に思っていました。

番組では例の如く解決困難で話が終わっていたようですが、一つ、大逆転の知恵が無いわけではありません。

キーワードは「蝦夷とジブリ」です。以下、詳細を述べます。

番組によれば、撤去には数億円が必要で、跡地を観光目的に利用するなら1億円まで補助が出るものの、行政(花巻市)には数億ものカネは無理で、利用法も良い知恵が出ない、とされています。

ところで、台温泉は、坂上田村麻呂と関わりがある温泉なのだそうで(岩手でも最古級の温泉でしょうか)、田村麻呂といえば阿弖流為=蝦夷、蝦夷といえば縄文の末裔、ということになりますが、岩手でも東北でも、蝦夷や縄文を前面に打ち出した観光施設的なものは、私の知る限り、ほぼありません。

ただ、いくら世界遺産云々とはいえ、縄文=地味そのもの、蝦夷なんて知名度も全然ないのに・・・と思っている貴方は、大事なコンテンツを忘れています。

もののけ姫のアシタカです。
あのイケメンのアシタカです。

彼は蝦夷の末裔の隠れ里の出身で、製鉄事業に起因して猪神に生じた呪いを浴びたせいで里を離れ、呪いを解くための旅に出て製鉄の里に辿り着き、そこで自然と文明の対立と超克というテーマに立ち向かうことになります。

このテーマは当然ながら現在も色あせたものではなく、むしろ深刻の度合いを深めていると言えるでしょう。

で、作品の性質上、「蝦夷の隠れ里」の推定所在地として、岩手が我こそはと立候補できる地域の一つであることは議論の余地がありません。

田村麻呂との繋がりという、誰も文句を言えない「候補者としての資格(ひいては責務)」が台温泉にはあると言ってよいでしょう。

そして、開園したばかりの「グッズ転売の里」ならぬ大盛況のジブリパークには、現時点では蝦夷の隠れ里はありません(但し後述)。そもそも、蝦夷の隠れ里を愛知県に設ける必然もありません。

そこで、「第2ジブリパーク」とまで銘打つかはさておき、この廃墟ホテルの跡地に蝦夷の隠れ里(ひいては縄文・蝦夷らしい生活空間)を再現し、本家ジブリパークとの何らかの連動性(コラボ云々)を目指せば、「解体費用のモトが取れる観光施設」も夢ではないように思われるのですが、どうでしょう。

温泉が出る場所なので、美人の湯ならぬ「君もアシタカになれる!イケメンの湯!」などと銘打った温泉ホテルを作って、朝晩は静謐なホンモノ感溢れる蝦夷の里の美しい景観を眺めながら贅沢なひとときを過ごせる・・などと構想すれば、もはや陳腐化したグランピングなどと異なる唯一無二の空間として、星のやグループなどの進出も得られるかもしれません。

ちなみに、現地(廃墟ホテル)は裏側に延々と低山が続いているので、ちょっとした開発なら困る要素はない(宅地取得のような苦労はない)ようにも思われます。

大規模な施設は無理でしょうが、北東北の縄文諸遺跡を活かすとか、「賢治と縄文」的な切り口も考えて適度に内部コンテンツの更新を行えば、永続的な集客力を備えることも、十分ありうるのではないでしょうか。

ただ、ジブリパークは第2期工事が予定されており、「もののけ」関連施設として蝦夷の隠れ里も候補になるのではと言われているようなので、そうしたこと(本家は製鉄村の方を作り、蝦夷はこっちに譲って貰う)も含め、ジブリ側との深い交渉が不可欠となります。

また、1億円までしか国の補助が出ないという現状の改善(補助額の増加)や各種カネ主との交渉に関しては、恐らく花巻市長だけでは手に余る話で、岩手県知事をはじめ様々な政治関係者・企業関係者の努力が必要になるでしょう。

で、ある意味、ここが本題?なのですが、来年の岩手県知事選で、この構想をぶち上げて推進を掲げる候補がおられれば、ぜひ応援してみたいように思うのですが、いかがでしょうか。

毎度の戯言として一笑に付されて終わりかもしれませんが、カネまみれ五輪の類よりも、よほど「縄文・蝦夷の末裔の地」たる岩手にとっては、地に足の付いた夢のある話であり、これに「廃墟ホテルで汚された大地を美しい姿に取り戻す」という、宮崎監督の好感触も得られそうな大義名分もありますので、ぜひ多くの方々に考えていただければ幸いです。

アシタカって誰とか、もう忘れたとか仰る残念な方々は、検索ですぐ出てくるこうしたサイトをどうぞ。

ご近所の「倒壊寸前で飛散リスクのある危険な家」への現行法での対処と法整備の必要性

先日、モーニングショーで「八王子駅前にある、倒壊寸前で飛散危険が濃厚なのに頑なな高齢?姉妹が居住し悪臭被害などを生じさせている家」を特集しており、空き家ではないので現行法では対処が困難だ、近隣住民への迷惑行為を理由に逮捕しても解決にはならないよね、とまとめていました。
https://www.j-cast.com/tv/2021/03/23407797.html?p=all

理屈の上では、現行法でも、社会通念上、通常ありうる程度の風水害(数年に1回程度の台風とか?)で建物が飛散し我が家に突き刺さる(人に当たる)程度の危険があることを立証できれば、その危険に晒される方(近隣住民)は、物権的妨害予防請求権等を根拠に、その危険を除去するため必要相当な工事(撤去も?)を民事訴訟で求めることは可能なはずです。

具体的な立証手段としては、上記内容を説明した建築ないし風水害の専門家の意見書などということになるのではと思います(具体的に見たことがあるわけではないので、抽象的な説明でご容赦ください)。

ただ、そのような前例があるかと言われると、ちょっと聞いたことはなく、この種の一般条項の適用に関する訴訟となると、世間の強力な後押しなどがないと裁判所が非常に慎重な姿勢を示すことも、容易に予想されるところです(この事案でも、弁護士に相談し同種の説明を受けた方が現におられるかもしれません)。

その上で、常識的に見て、そのような高度な負担を近隣住民(たまたま近くに居住等しているに過ぎない人)に強いることが適切とは思われませんし、駅前の歩行者など膨大な利害関係者がいるのですから、行政が動くべき事案であることも、誰もが感じるところではと思われます。

結論として、建築基準法などを改正し、「通常の風水害でも倒壊・飛散などの危険がある水準の構築物(一定程度以上の安全性すら満たさない構築物)は、自治体が支障除去の改善・措置命令を下すことができ、それに従わない場合は代執行も可」という法律(具体的な基準は構築物の内容・性状等に応じた専門家の適切な知見に基づく)を作る必要があると思われます。

番組で取り上げられた八王子の事案は時価7000万円相当の土地とのことで(事案の内容からも恐らく無担保でしょう)、それだけの価値があれば代執行費用を担保とした仮差押など?を通じて費用回収は容易でしょうし、売得金などで費用を回収することを前提に、本人に一定の補償を行い、行政が物件自体を収用することも検討されてよいかもしれません。

条例で定めてもよいのではと思われますが、憲法訴訟を覚悟の上での制定となるでしょう。

ともあれ、この種の報道をご覧になる方は、「話し合いで解決すべき問題」で終わらせるのではなく、「立法の不備」の問題と理解いただき、話し合いでの解決を促すためにも武器としての適切な法律が設けられるべきだ、と政治家その他の方々に働きかけていただければと思っています。

私は現在、盛岡市内にある数十年放置された「台風で飛散等の危険のあるバラック(の敷地)」を相続で取得した方の依頼で、そのバラックを法律上の理由なく占有し延々放置している方(先方は、被相続人からの贈与や時効を主張)に明渡請求訴訟を行っており、先般、概ね認容の判決を受けたものの、先方が控訴したため、第二ラウンドに移行したという案件を扱っています。

依頼主は周辺への被害防止のためにも勝訴後は直ちに撤去等を実施したいと希望しており、そのためにも迅速な解決を目指して闘っているところです。

震災の際にも、津波ではなく内陸(一関など)で「隣の壁が倒壊するなどして被害を受けた」と何度か相談を受けたことがあるほか、雪国では「隣の雪で被害を受けた」云々の相談を受けることが頻繁にあります。

これらも基本的に上記と同じ問題と理解しており、すべて法律等を適切に整備すれば大幅に改善できることだ(反面、その整備がなされていない現状では、弁護士の力だけで希望を実現するのは困難)と感じています。

関係者及び国民全体の奮起と現代の感覚に即した公私の調整を行う土地法制の再構築の議論が盛んになることを願うばかりです。

 

成都の腐海なマンションと風の谷への分かれ道

中国の成都に建築された「全戸に庭園と池を設置した、富裕層向けの高級マンション」で、蚊大発生して購入者が入居できず廃墟のような有様になっている、というニュースが話題になっています。

昨日=金曜の朝に洗濯物を干している最中、モーニングショーなのに風の谷の曲が流れてきたので、橋田壽賀子ドラマよろしく隣室で聞き耳を立てていたところ、このマンションの件を取り上げており、

蚊の大群に住民達が逃げて廃墟状態になったところで腐海の森の曲→コメントシーンへ、

となっていました。

で、そのマンションは全戸に池を設けており、蚊(ボウフラ)が繁殖しやすい環境なのに天敵(メダカ、ゲンゴロウ、カエル、ヤモリ等)が全くいない(から大発生した)、と羽鳥さんが述べていたので、私自身は、

だったら全戸(ベランダ庭園と池)にそれらの生物を標準装備すればいいじゃないか。それらの生物を狙って野鳥も来るし、それこそ生物の楽園になって子供も喜ぶでしょ。

と思ったのですが、コメンテーターの方々は誰もそのように発言せず、

「池の水を抜け、樹木を撤去せよ」

と口々に叫ぶばかりで、これでは、やむなく林を焼いて水を抜いた後の風の谷と同じじゃないか、せっかく曲が散々流れていたのに、この方々はあの映画から何も学ばなかったのだろうか、これだから都会の人達はダメだなぁ、

と、がっかりしました。

ちなみに、一茂氏だけは、ちょっとだけ「俺の海外の別荘は天敵がいるから蚊が出ない」などと自慢?していましたが、玉川さんとかが、いつもの剣幕?で、腐海を焼き払え・・ではなく、全部撤去せよと述べるのに気圧されて、一茂氏もすぐにそれに同調してしまったので、

全国の良い子のみんなは、きっと悲しんでいるに違いない

と、余計なことばかり思いました。

そんな光景を横目に、

もし、日本でメダカや昆虫などを飼育等する事業者が、「これらを使って蚊を減らしながら水と緑に囲まれた生活を取り戻して」と、天敵(人に危害のない生物)達を提供しそのマンションに安定供給する役割を担っていただければ、そして、ぜひ、その社長さんが、青い衣装で黄金色に染まった秋の高層湿原(八幡平とか四川なので九寨溝とか)から登場してくれれば、

このコーナーに、風の谷のクライマックスの曲が流れて、どんとはれ

という展開になったのになと、風の谷・・ではなく、八幡平の遙か麓で今も起案に追われる身としては、思わずにはいられませんでした。

ところで、この話をFBに投稿したところ、同業の某先生から

地震時などに各戸の庭園に持ち込まれた土の重さで倒壊するのではないか

と、ジョーク?が飛んできたのですが、その光景を思い浮かべたとき、いかにも「中国あるある」な話で想像するだに恐ろしいと感じつつも、

建物の奥から、大地の想いを集めた青い結晶が出現し、崩落する建物を尻目に、木々と鳥たちだけを連れて、大空に上っていく・・

という展開もありうるかもなどと、夢想せずにはいられませんでした。